ご覧いただきましてありがとうございます。
このブログでは私がCIDPを発症してから寛解していくまでのいろんなことを綴っております。
基本的には当時の日記を元に書き直しているので最新の情報ではないこともあります。
そしてこれは私個人の体験談であり一般的な医療情報にとどまることをご承知おきください。
病気の性質上、症状、治療方法、経過などは一人ひとり違います。
治療や症状についての具体的なことは、必ず主治医とご相談ください。
KO大学病院での初診、診断の複雑さ
2012年7月28日、KO大学病院整形外科での初診。
K大学病院で6月30日に撮影した胸部MRI画像を持参し、改めて首から腰のレントゲン撮影が行われ、脊髄専門医の予約を取りました。
そして、7月31日。KO大学病院の脊髄専門医であるI医師の診察です。
K大学病院で2月8日と21日に撮影した頚椎MRI画像も持参し、じっくりと診ていただきました。
その結果、
・第5胸椎に縦2cmの空洞部が認められる。
・この空洞の原因が腫瘍によるものかどうかを確認するため、胸部造影MRI検査をする。
・胸部の空洞では、上肢(両手)の症状は説明できないため、空洞症だけが原因なのか、あるいは神経内科的な観点からも診る必要がある。ということでした。
脊髄空洞症ってなに?
脊髄空洞症とは……難病情報センター
脊髄の中に脳脊髄液がたまった大きな空洞ができ、脊髄を内側から圧迫することによって、いろいろな神経症状や全身症状をきたす病気
片側の腕の感覚障害もしくは脱力で発病することが多く、重苦しい、痛み、不快なしびれ感ではじまることがあります。
また特徴的な感覚障害として温度や痛みがわからなくなる障害をきたすことがあります。
この障害は、たとえば腕を強くつねられても触れられているという感覚はあるのに、痛みを感じない、あるいは火傷をしても熱さを感じないことです。
病気が進み空洞が大きくなると、しびれ、筋肉のやせ、手足の脱力、つっぱりがみられてきます。
これらの症状が体のどこに出るかは、空洞のできた場所と広がりにより違います。
その例としては、脊髄の上の部分(頸髄)に空洞がある例では、しびれや筋肉のやせは手や腕にみとめられます。
空洞が拡大するにつれて、他の部分に症状が広がっていきます。
延髄まで空洞が広がると、脳神経障害や球症状がみられることがあります。
関節が障害されたり、手足が異常に大きくなることや、汗の異常(初めは多く、進行すると汗をかかなくなります)、爪の伸びが遅い、立ちくらみなどがみられることもあります。
脊髄の空洞症の原因としては、
①キアリ奇形(脳の一部が脊髄の方に下がる先天性の病気)
②事故などによる外的要因
③腫瘍があるために空洞ができる
といったことが考えられるということで、
私の場合に当てはめると
①のキアリ奇形については、これまでの頚椎レントゲンやMRI画像を見る限り奇形はないとのこと。
②の事故や怪我などの外的要因もありません。
ということで、残るは③の腫瘍の可能性を胸部造影MRIで確認すること。
そして、私の両手の痺れは胸椎の空洞では説明できない(胸椎の空洞は通常、下半身に症状が出やすい)ため、上半身と下半身の両方に症状が出ているのであれば、神経内科で診てもらう手もある、という複雑な話になってきたのです。
なんだか、次から次へと色々な可能性が出てきてしまって……
一体、私の体はどうなっているんだろう……
どうなっていくんだろう……
Wrote this articleこの記事を書いた人

にゃこりん 女性
2011年9月発症、2013年5月CIDPと診断。2021年10月Ivig終了。2022年7月寛解。2024年11月通院卒業。治療期間8年、発症から卒業までは13年。CIDPになって失ったもの、残っていたもの、新しく手に入れたもの……私の一部となったCIDPとともに、これからも私らしく生きていく。