この記事はだいたい 5 分前後で読めます。

ご覧いただきましてありがとうございます。

このブログでは私がCIDPを発症してから寛解していくまでのいろんなことを綴っております。

基本的には当時の日記を元に書き直しているので最新の情報ではないこともあります。

そしてこれは私個人の体験談であり一般的な医療情報にとどまることをご承知おきください。

病気の性質上、症状、治療方法、経過などは一人ひとり違います。

治療や症状についての具体的なことは、必ず主治医とご相談ください。



「胸郭出口症候群」? 保存療法という名の様子見


2012年3月8日、K大学病院の整形外科を受診しました。


MRI検査の結果を踏まえて、先生はこうおっしゃいました。


「頚椎MRIの画像を見る限り、頚椎はわずかにストレートネックではあるものの、年齢を考えると正常範囲です。

神経にも異常はありません。

頚椎に原因があるとは考えられません。

おそらく、頚椎から腕に行く途中の鎖骨のあたりで神経が圧迫されているのかもしれません。

ですから、胸郭出口症候群だろうと考えられます。」


「なるほど、胸郭出口症候群ですか……。

では、どういう治療法があるんでしょうか?」


私の問いに対し、先生は

「基本的に保存療法、つまり何もしないことになります。

重症であれば手術という選択肢もありますが」

と……


「保存療法」という言葉に、正直少しがっかりしたのを覚えています。

結局、おなじみのメチコバール(ビタミンB12)とリリカを処方され、また「様子見」となったわけです。


広がる異変と、医師とのすれ違い


この頃には、痺れの範囲はさらに広がっていました。

・ 左手:手の甲、5本指全て、指のつけ根、手のひら全体が痺れる

・ 右手:親指から人差し指、中指の指先からつけ根までが痺れる


胸郭出口症候群であるならば、片方だけではなく両肩のあたりで神経か血管が圧迫されているのかな、と自分で考えていました。


さらに、左足のすねの痺れについても先生に伝えたのですが、

「それは胸郭出口症候群とは関係ないから

(いや、そのくらい私にも分かります、と内心思いました)、

腰椎分離症(2007年に発症済み)とか、そっちじゃないかな」と、あっさりと流されてしまいました。


「保存療法」と言われても、痺れて握力もない状態は不便でしかたありません。

ストレートネックと言われたことも気になり、それまで好きだった高くて硬い枕をバスタオルに変えてみたりと、自分なりにできることを試しました。


今思えば、精神的な影響も大きかったのだと思いますが、この頃から両手の痺れの他にも、首痛、腰痛、めまい、頭痛など、様々な症状が次々と現れるようになったんです。


鍼灸整骨院での新たな試み


私のつらい状況を見かねた義母が、普段通っている鍼灸整骨院を紹介してくれました。

「胸郭出口症候群と言われている」ということも伝え、電気治療、ローラー、手技、そして置き鍼を施術していただきました。

もともと肩こり持ちで以前はよくマッサージを受けていたのですが、節約しなきゃいけないと思い、人に揉みほぐしてもらうのもずいぶん久しぶりに感じます。


こちらの先生は口数は多くないものの、私が抱えていた不安や不満にじっくり耳を傾けてくださり、簡単なストレッチなども指導してくれました。

特に「置き鍼」は初体験でした。

長さ2〜3mmほどの細い針がついたテープをツボに貼り、一日そのままにしておくのですが、血行が良くなるためか、たまにかゆくなることも。

ツボにダイレクトに効いている感じで、とても気持ちが良かったです。

私の首や肩の凝りがかなりひどかったようで、最初は2日置き、その後は1週間置きと、とても丁寧に診てくださいました。


Wrote this articleこの記事を書いた人

にゃこりん

にゃこりん 女性

2011年9月発症、2013年5月CIDPと診断。2021年10月Ivig終了。2022年7月寛解。2024年11月通院卒業。治療期間8年、発症から卒業までは13年。CIDPになって失ったもの、残っていたもの、新しく手に入れたもの……私の一部となったCIDPとともに、これからも私らしく生きていく。

TOPへ