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ご覧いただきましてありがとうございます。

このブログでは私がCIDPを発症してから寛解していくまでのいろんなことを綴っております。

基本的には当時の日記を元に書き直しているので最新の情報ではないこともあります。

そしてこれは私個人の体験談であり一般的な医療情報にとどまることをご承知おきください。

病気の性質上、症状、治療方法、経過などは一人ひとり違います。

治療や症状についての具体的なことは、必ず主治医とご相談ください。




最初の病院で「手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)ではないか」と言われた時、「それはどんな病気なんだろう?」と、すぐにインターネットで調べ始めました。

当時は、Wikipedia日本整形外科学会のサイトなどで情報を得ました。

(2012年当時の私が検索したときとは内容が変わっている場合もあります)

私の症状と一致した特徴

私が特に「まさしくこれかも!」と感じたのは、以下の症状でした。

薬指の中指側半分、中指、人差し指、親指に痺れが生じる

・ 薬指の小指側半分や小指には痺れが生じないのが特徴(※こちらは肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)の症状とされています)

・ 特に夜間や寝ている時に症状が悪化する傾向がある

この夜間の症状は2012年1月頃の私の症状とぴったり合致していたんです。

夜中に痺れて目が覚めることもあり、「まさに、これだ!」と思いました。


この時は、やっと原因が分かったような気がして、少しホッとしたのを覚えています。

診断のポイントと原因


医師は、手根管症候群を診断する際に、以下のような所見を確認するようです。

チネル徴候(ちょうこう): 前腕の手首に近い部分を軽く叩くと、痺れが人差し指や中指に響くかを確認します。

ファレンテスト: 手首を深く曲げた状態をしばらく続けると、症状が悪化するかどうかを調べます。

特定の指の感覚の鈍さ: 例えば、人差し指(第2指)と比べて、小指(第5指)の痛みの感じ方が鈍いかどうかを確認します。

ハンドダイアグラム: 患者が痺れや痛みの症状がある部位を詳細に図に描き、それが 正中神経(せいちゅうしんけい)の支配領域と一致しているかを確認します。

原因としては、重い物を持ったり、PCを長時間入力したり、スポーツなどで手首を使いすぎることが挙げられることもあるそうです。

また、女性の場合、妊娠をきっかけに発症するケースもあるとのことでした。



ちなみに、手根管症候群と言われて、自分でも調べて、「まさに、これだ!」と感じたのですが、

先のブログでも触れたように当てはまらない徴候もありました。

5本全部の指だけでなく手の平も甲も痺れていました。

ファレンテストで手首を深く曲げても特に悪化はなく、逆に手を甲側へ反らせるほうがつらかったのです。

強い痛みがあるわけではなく、反らしにくいとか力が入りにくく何分もは出来ない、という感じでした。

のちにこの徴候は力の入りにくさが悪化していき、生活にも支障が出るのでした。

治療法について

手根管症候群の治療法としては、

まず消炎鎮痛剤ビタミンB12(メチコバールなど)の服用、

そして患部の安静といった保存的療法がとられることが一般的です。

もし保存的療法で改善が見られない場合や、症状が重い場合は、

神経の圧迫を解除する 手根管開放術(しゅこんかんかいほうじゅつ)という手術が行われることもあるようです。

大切なこと:もし不安を感じたら

ここでご紹介している症状、診断の所見、治療法は、

私が当時医師から説明を受けたり、「これは何だろう?」と疑問に感じて自分でインターネットで調べたりした情報です。

あくまで一般的な情報であり、全ての方に当てはまるわけではありません。

もし、今あなたも手の痺れや違和感で不安を感じているなら、

決して自己判断はせず、必ず専門の医師にご相談ください。

症状は人それぞれ異なり、適切な診断と治療を受けることが何よりも大切です。

Wrote this articleこの記事を書いた人

にゃこりん

にゃこりん 女性

2011年9月発症、2013年5月CIDPと診断。2021年10月Ivig終了。2022年7月寛解。2024年11月通院卒業。治療期間8年、発症から卒業までは13年。CIDPになって失ったもの、残っていたもの、新しく手に入れたもの……私の一部となったCIDPとともに、これからも私らしく生きていく。

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