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前回の記事では、脊髄空洞症(せきずいくうどうしょう)の専門医であるJ大学病院のA先生から、「空洞が原因でしびれが出ている可能性は低い」と告げられたお話でした。

診断がはっきりしない中で、私はしびれや筋力低下の原因を探り続けていました。

KO大学病院、検査結果

2012年9月12日、KO大学病院の整形外科を受診しました。

8月20日に受けた造影MRI検査の画像を診ていただいた結果、担当医からは

「腫瘍はないですね。腫瘍が原因の脊髄空洞症とは考えられません」

と診断されました。この言葉は、J大学病院のA先生の診断と一致するものでした。

脊髄に腫瘍がないと確定できたことは、大きな安堵材料ではありましたが、同時に「さて、では、私の手足のしびれや筋力低下は何が原因なのだろう……」という根本的な疑問は、解決されないままでした。

KO大学病院の医師からは、「このままKO大学病院で診ることもできますが、どうしますか?」と問われました。しかし、都内まで通院するのが大変だったこともあり、結局、元のK大学病院に戻ることにしました。

K大学病院、整形外科へ再転院

翌9月13日、再びK大学病院の整形外科を受診しました。

KO大学病院とJ大学病院での経緯を詳しく伝え、改めて「神経内科でも診てほしい」と、院内での紹介をお願いしました。

これまで整形外科で診ていただいてきましたが、骨や関節などではなく神経の異常が疑われるのであれば、神経内科の観点からも診てほしいと感じていたからです。

「リリカ」の服用中止

そして、数ヶ月前から気になっていた、日中ぼーっとする感覚や時おり起こるめまいについても、この時相談しました。

当時処方されていた「リリカ(一般名:プレガバリン)」という薬の副作用に、めまいなどがあったため、もしかしたら関係しているのかもしれないと気になっていたのです。医師に相談したところ、服用を中止しても良いと許可されました。

何が原因かは分からないけれど、体調の変化に敏感になっていた私にとって、薬の副作用の可能性は無視できないものでした。この中止が、今後の症状にどう影響するのか、少し不安もありましたが、めまいやぼーっとする感覚が軽減されることを願っていました。

大切なこと:もし不安を感じたら

ここでご紹介している私の体験は、脊髄空洞症の診断経緯や、しびれ・筋力低下の原因を探る中で、病院を転々とした一例です。

原因不明のしびれや痛み、筋力低下などで不安を抱えている時、複数の病院や診療科を受診することもあるかと思います。そして、薬の副作用かもしれないと感じる症状があれば、決して自己判断で中止せず、必ず医師や薬剤師に相談することが非常に大切です。

もし今、あなたも原因不明の症状で悩んでいたり、服用中の薬について疑問や不安を感じていたりするなら、決して一人で抱え込まず、必ず主治医や専門の医療機関にご相談ください。

Wrote this articleこの記事を書いた人

にゃこりん

にゃこりん 女性

2011年9月発症、2013年5月CIDPと診断。2021年10月Ivig終了。2022年7月寛解。2024年11月通院卒業。治療期間8年、発症から卒業までは13年。CIDPになって失ったもの、残っていたもの、新しく手に入れたもの……私の一部となったCIDPとともに、これからも私らしく生きていく。

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